カベワンGP2023 耐力壁

最終成績はコチラ

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No.1 真・はぎしり君(KMコーポレーション(日本建築専門学校))

最大荷重 19.2kN / 最大変位 337.2mm

内部構造の厚さを制限して薄くすることで、日本家屋の伝統的な建築工法である『真壁』を再現しました。頭・足固めをつなげて大断面をつくり、5本の縦貫を通すことでめり込みによる靭性を狙います。また、はぎしり部分は変形を抑制しつつ、変形後は筋交いを抑えつける役割があります。

木材
桁 :スギ 柱、土台、筋交い、縦貫、頭・足固め :ヒノキ ヤトイ :ケヤキ 込栓 :カシ
非木材
なし

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No.2 パネェ壁(JKK48kN(JSCA埼玉+建築士会比企支部+河原組(電機大)))

最大荷重 37.6kN / 最大変位 337.5mm

去年、耐震部門賞を獲得した河原組がJSCA 埼玉、建築士会比企支部と手を取り合い JKK48kN に進化して帰って参りました。合板(パネル)と間柱、貫の配置で剛性と靱性のバランスを考えた壁となっています。埼玉県の誇りをかけて正々堂々戦います。我々には、対戦相手に「JKK48kN パネェっす」と言わせられる自信があります。対戦よろしくお願いします。

木材
桁・土台・補強材:カラマツ集成材 柱 :ヒノキ 間柱 :スギ 合板 :構造用合板(スギ) 貫 :ケヤキ 栓 :シラカシ
非木材
フルスレッドビス

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No.3 MDF散らし(東京大学木質材料学研究室)

最大荷重 5.4kN / 最大変位 431.2mm

最低限のビスのみを使用し、MDF を活用することを目標に設計しました。接合は主として木栓を用いています。桧の貫と MDFの筋交いを両立させるために、桧の貫材側にスリットを入れてあります。壁名は 2枚ずつに分けた MDF と、和柄の松葉散らしを掛けて名付けました。

木材
主材 :桧 筋交い :MDF 木栓 :樫 雇 :ラワン
非木材
ビス(パネリード X)

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No.4 間引き貫壁((仮称)東大社会人学生チーム)

最大荷重 35.0kN / 最大変位 355.5mm

耐力壁端部の引抜きを軽減するために、耐力壁中央でより大きな引抜きを生じるように貫を配置した耐力壁である。貫構造でできるだけ高い耐力を得るために、柱を2本づつにしてめり込み箇所を多くする形状としている。また、初期剛性を高めるために楔を用いることとした。

木材
桁 :べいまつ 柱 :ひのき 土台 :すぎ圧縮材 貫 :かし 楔 :かし
非木材
柱頭柱脚接合ビス:パネリード X

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No.5 ザ・ウォール(ものつくり大学)

最大荷重 14.1kN / 最大変位 144.9mm

下の貫を入れることによって、土台を強化しました。また、オメガプレートや込み栓を使用しより柱や接合部の強度を上げました。土台でヒノキを使用することによって高い耐久性を保つことができる。さらに木目の美しさも特徴の一つです。

木材
桁 :べいまつ 土台 :ひのき 柱、筋かい :すぎ
非木材
オメガプレート SD 10KN 専用角ビットビス TBA-45

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No.6 彰-akira-(TEAM HOSEI(MIYATA LAB.))

最大荷重 31.6kN / 最大変位 255.2mm

金物をできるだけ使わないで接合することをテーマとした壁です。圧縮材となるブロックが柱の間にはまり、表裏から引張材が挟み込んで接合しています。引張材の斜め 3 本が彡に見えることと、表彰されるぞ!という気持ちから「彰 -akira-」と名付けました。雇いと木ダボにはシラカシを使っています。

木材
桁、柱、斜材、土台 :ひのき 雇い、木栓 :シラカシ
非木材
ビス

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No.7 ヴィーナスの逆襲(AQチーム匠(東京大学稲山教授+篠原商店))

最大荷重 71.2kN / 最大変位 339.6mm

ラーメン柱と 6 本の横抜きで構成され、ラーメン柱と貫の接合部のめり込みによる高耐力と高靭性を兼ね備えた耐力壁です。「貫」をポイントとするこの耐力壁を「女神(母)+貝」が描かれた名画にちなみ「ヴィーナスの誕生」と名付けた 2 年前の耐力壁の改良進化版です。無冠に終わった 2 年前からの逆襲を誓います。

木材
梁・柱・ラーメン柱・土台:ヒノキ(KD・集成) 貫 :カラマツ(LVL)
非木材
ビス

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No.8 嚙み合わせへーき(大三商行+東京都市大チーム)

最大荷重 19.9kN / 最大変位 232.2mm

私たちの耐力壁は、プレカットを用いて高精度で加工した波状ユニットが水平方向に噛み合うことで耐力を発揮します。初出場であった昨年の耐力壁をさらに改良することで、施工性を向上させ、金物を用いない耐力壁を実現しています。私たちの“秘密へーき”でトーナメントを勝ち抜きます!

木材
ヒノキ, スギ, ケヤキ
非木材
なし

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No.9 耐えろ壁(東北職業能力開発大学校)

最大荷重 34.9kN / 最大変位 137.2mm

「それだから、耐えるのだ。信じられているから耐えるのだ。壊れる、壊れぬは問題
ではないのだ。・・・私は、なんだかもっと恐ろしくて大きいものの為に耐えているのだ。」3本の圧縮筋かいで強度を発揮し、横貫を干渉させることで力の分散を図っています。また、引張筋かいで初期剛性を高め、トラスの要素を加えています。

木材
桁、柱、土台、圧縮筋かい :アカマツ 横貫、引張筋かい、雇い :ケヤキ 込栓 :カシ
非木材
なし

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No.10 まるかべうちわ(四国職業能力開発大学校)

最大荷重 14.5kN / 最大変位 276.3mm

私たちの学校は香川県の丸亀市というところにあり、丸亀うちわが有名です。そのうちわをイメージして耐力壁をデザインしました。また、地産地消を意識し、香川県産のひのきを使用しています。構造的な部分では、筋交いで初期剛性を出しながら、面材で粘りも出すという設計です。

木材
梁、柱、土台、筋交い、横架材 :ひのき 面材 :合板
非木材
アングル、ビス

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No.11 ひっぱり3兄弟(MHK教育テレビ~まえださんといっしょ~)

最大荷重 30.2kN / 最大変位 315.3mm

貫材の串に刺さったひっぱり 3 兄弟。いちばん上は長男、いちばん下は三男、あいだにはさまれ次男。一番応力の大きい長男が断面も大きく、次男、三男になるにつれて小さくなっています。だんごのように粘りのある壁を目指します。

木材
桁、土台、柱、横架材、縦材、引張材 :ヒノキ集成材 斜材 :ヒノキ板材 ヤトイ :カラマツ LVL 木栓 :カシ
非木材
パネリード X PX8-260

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No.12 貫3~KANKAN-NUKI~(岐阜県立森林文化アカデミー)

最大荷重 20.6kN / 最大変位 216.9mm

森林文化アカデミーとして 16 年ぶりの参戦! 岐阜の”東濃ひのき”で挑みます。金物は使わず、貫構造で粘り強く、割楔+足固めで引き抜き力の強化を狙います。貫には山側の大径木問題を考慮して幅広の材を使用しました。“かんかん”とは岐阜弁で“硬い”という意味です。果たして、この壁は“かんかん”なのか!?

木材
桧、ナラ
非木材
なし

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