開催にあたって

(2020.5.11更新)

カベワン2020について(続報)
本年度のカベワンGPは新型コロナウイルス関連の状況を鑑みまして下記の通りに例年よりも規模を縮小して開催する方針としたしました。

・開催日程の変更 9/19~21 → 10/24(土),25(日)
・参加チーム上限 16チーム → 8チーム
金物アリ・ナシの二階級制 → 従来通りの一階級制
・一般見学不可(会場には、参加チーム・運営スタッフ・審査員等関係者のみ以外の入場不可)
・大会の模様はインターネット配信予定

日々、変化するウイルス情勢の中、大会を開催するためにはどのような対応が必要か検討した結果、上記の条件で開催する方針といたしました。
まず、開催日程ですが、4月時点で公表していた日程よりも1カ月延期をしております。これは、4月中は国内ほとんどの教育機関や企業で休業やテレワークが余儀なくされ、例年通りの準備が行うことができなったために、開催時期自体を延期できないか、という検討の結果、上記の日程に変更いたしました。
また、会場が密となる状況にならないように、参加チームを今年度に限り上限8チームとし、更に一般見学者の来場を不可としております。すなわち、例年行っている予選は実施せず、決勝トーナメントのみという形とします。また現時点では、初日である10/24に全チームで組み立てのみを行い、25日に決勝トーナメントを行う予定としております。
それに伴い本年度大会の新要素としていた金物アリ・ナシによるヘビー級・ライト級の2階級制は断念し、例年通りの1階級制としたいと思います。

大会の延期に伴い、従来のスケジュールも約一カ月遅らせる予定で準備を進めております。大会のルール等は6/1頃に公表予定です。

5月になり、緊急事態宣言の解除の話題も出てきており、最悪の状況を脱したように思えますが、まだまだ予断を許さない状況です。参加を予定している皆さまにおきましても健康に十分ご留意下さい。

(2020.4.30更新)

例年なら、5/1に開催にあたり、ルールやスケジュールの公表を行っておりますが、昨今のコロナウイルス関連の状況を鑑みまして、実行委員会で開催の可否を含めて、開催方法について今一度議論を行っております。つきましては、5/11以降に本HPにて改めて報告させて頂きたいと思います。ご参加を検討されている皆さまについては申し訳ございませんが、もう少々お待ち下さい。

いつもならここでカベワンGPの開催にあたっての文言を書くのですが、まずはコロナウイルスが蔓延している現在の状況において、カベワンGPを運営することについての思いを書かせて下さい。

この3月はコロナウイルスによって、様々なイベントが自粛になりました。私の身の回りの話になりますが、普段なら卒業式も送別会も盛大にやっていたはずなのに、それすらもできない。入学式もなくなり、授業日程もギリギリまで調整をしていた。にも関わらず、オリンピック延期決定から、都知事の緊急会見、そして全国的に感染者数は爆発的に増加し始めたことから、身の回りのこれまで当たり前に行われていたことがあまりにも急すぎる見直しを迫られています。

このような状況から今年度のカベワンGPの開催について、運営チームもかなり議論をいたしました。

今はコロナウイルスやそれに伴う経済の冷え込みもあり、誰にとっても本当に苦しい状況です。ですが、その状況を打破した未来に、どうあるべきか。その未来に進むため、今できることは一体何なのか。初心に戻って自問自答し、回りの仲間に相談し、出した結論は、我々は人類がコロナウイルスを克服したそのあとの未来を考え、これから発展していくべき木造建築の未来を考え、本年度もカベワンGPを開催する、ということでした。

我々はコロナウイルスが終息し、健全なカベワンGPが本年度も開催できることを信じております。

2020.4.1 カベワンGP実行委員長 東京大学助教 落合 陽

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近年、木造建築は住宅から公共建築物へみるみるうちに巨大化し、それに伴う技術発展も非常に目覚ましいです。
木造建築が縦に伸びていくのであれば、免震制震の技術を磨いていくべきであろう。
木造建築が横に伸びていくのであれば、耐震技術を磨いていくべきであろう。
木造建築はまだまだ耐震についても伸びしろを残しています。
木造建築が木造建築たらしめるためには、如何なる技術の発展が必要か。
そのためには木造建築において最重要な耐震要素である耐力壁と向き合う必要があります。

まずはその一歩として、本年度はヘビー級とライト級の2階級制で実施したいと思います。
ヘビー級は金物あり、ライト級は金物なしの階級となります。
中大規模木造隆盛の時代に、敢えてこのような2階級制とするのは、木造建築には技術発展と伝統継承の2つの点で進んでいくべきであると考えているためです。
ヘビー級は現代木造、ライト級は伝統木造に志向したチームで盛り上がるとよいと考えております。

カベワンGP2020は昨年に引き続き、より一層木造建築技術発展のための研鑽の場となることを宣言いたします。

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